ニドネ&ヒルネ
寝言&たわごと&好きなこと ゆっくりショーン・ビーン熱愛お休み中・・
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シティオブエンジェル
ananさんにお借りしたニック作品第2弾(笑)!公開当時から気になっていた作品だったのに、見たことがなく、ananさんにリクエストしてお借りしました。

*以下いつものようにネタバレ、というかストーリー書き出しですので、未見の方はご注意ください。

高熱に苦しむ幼いスーザンの部屋。悪化する娘の病状に慌てる母親をよそにベッド脇にたたずむ黒衣の男。苦しげなスーザンの向ける視線に男は穏やかに微笑みかける。

ストレッチャーにのせられ、救急治療室に向かう廊下で、母親は医師に「知らない男の人が部屋にいるとうわごとを」と答える。ストレッチャー脇からスーザンを見守る黒衣の男は、母親や医師たちには見えないが、スーザンにだけは見えるのだった。優しい眼差しの男の姿を治療台から探すスーザン。やがてスーザンは男の隣に立ち、自らの亡骸と、泣き崩れる母親を見詰めている自分に気づく。「どこに行くの?」と聞くスーザンに「天国に」と答え、自分はセス(ニコラス・ケイジ)だと名乗る男。セスは命が尽きた人間の魂を天国に連れ帰る役を負った天使だった。「一番好きなものはなに?」と訊ねるセスに、スーザンは「パジャマ」と答える。そして2人は手をとりあって人気のない廊下を歩き、真っ白な光へと進む。光に同化するように姿を消す2人。

晴れた空をバックに黒衣のセスと、やはり黒衣の男カシエル(アンドレ・ブラウワー)がその日一日にあったことを報告しあう。スーザンの一番好きなものがパジャマだったことについて、「あの子はいい子だ」と。そしてエレベーター偶然触れ合ったことから恋に落ちた男女について、「すばらしい」と。「触れ合うってどんな感じか考えたことがあるかい?」と訊ねるセスに、カシエルは「たまにはある」と答える。不可思議な会話。そしてその異常さを証明するかのように、カメラが引くと二人が腰掛けていたのはハイウェイの標識板の上だったことがわかる。

高層ビルの屋根にたたずみ、あるいはハリウッドのランドマークの看板の上にちょこんと腰掛ける数人の黒衣の男たち。彼らは渋滞の車中や、工場や管制塔で働く人々の声に耳を澄まし、見守っている。日暮れの海辺に立ち並ぶ黒衣の男たち。浜辺を歩くセスとカシエル、だかその足跡は砂の上には残らない。カシエルに「スーザンが天使になりたがっている」と相談するセス。カシエルは「天使には翼などないと本当のことを言え」といい、セスは「風を感じられないなんて天使はつまらない」とスーザンに言われたことを哀しげに語る。やがて沈みかけた夕陽を静かに見詰める男たち。美しいけれど哀しい、天使を象徴するシーンでした。

渋滞のハイウェイを自転車で走りぬけるブロンドの女性。着いた先は大きな病院。スウェットから手術着に着替えたマギー(メグ・ライアン)は若くとも経験豊富な心臓外科医だった。心筋梗塞の患者の手術をするマギー。音楽をかけ、リラックスしたムードのマギーとスタッフは手際よく処置を施し、手術は成功したかに見えたが患者は突然の心拍異常を起こす。手術室には黒衣のセスがいた。電気ショックや心臓マッサージとあらゆる蘇生措置をとるも、心拍は回復しない。痛ましげに見守るセス。見えるはずのないセスをにらみつけて「絶対に死なせない」と必死に心臓マッサージを続けるマギー。マギーの懸命な瞳と視線にたじろぐセス。そんなマギーをセスと患者(すでに魂・・)は並んで見守った。

家族に患者の死を伝えたマギーは病院の非常階段に逃れ、難しくないはずだった手術で患者を死なせてしまったことに苦しむ。もっとこうすれば、と悔やみ泣きじゃくるマギーの握り締めた拳をそっと包むセスは、マギーの涙に心を奪われる。生きた人間であるマギーにまっすぐみつめられた、と思うセスはカシエルにそんなことがありえるかを訊ねる。「(天使が自ら)望まない限りは人間に見えることはありえない」と答えるカシエル。「望んだら?」「なんのために?」「マギーを助けてやりたい」。そんなやりとりをしながら歩いていた雑貨店で2人の天使は強盗事件に遭遇する。銃をつきつけながらも怯える強盗と、死に怯える店主。2人はその背後からやさしく肩を抱き、「落ち着いて」と念じる。そして強盗は差し出された金を掴んで店の外へ。命が助かったことに安堵する店主。姿を見せなくとも、こうやって心に働きかけてマギーを癒してやればいい、とセスに諭すカシエル。

手術の失敗から自信を失ったマギー。悩むマギーの姿に上司は彼女の手術予定を延期させる。同じ心臓外科医であるボーイフレンドのジョーダン(コルム・フィオール)に慰められるマギーの姿を、フクザツな顔でながめ、顔をそむけるセス。セスたち天使は図書館に集う。天井までの吹き抜けを円形にフロアがとりまく白い建物の中で、人と人の間に影のようにたたずみ、歩き回り、人間の心の声を聞き、人間を見守る。老人の読んでいたヘミングウェイの"移動祝祭日"を手に取るセス。「春は必ずやってくる、凍った川もやがてとけて流れ出すように」の文章が、マギーを心配する彼の心をとらえていた。

マギーの延期になった手術の患者ネイサン・メッシンジャー(デニス・フランツ)に手術の延期理由を問われて口ごもり逃げ出すマギー。マギーの心の傷は深く、彼女を混乱させていた。そんな彼女が癒しを求めて向かったのは小児病棟。子供たちの姿を見つめるマギーを心配そうに見詰め続けるセス。彼女の歩く後を追い続ける。小児病棟の病室を覗くセスの目には、やはりベッドの子供たちを優しく見守る仲間の天使、一緒に遊ぶ天使、一緒に口をあけてTVを見る天使たちの姿がみえる。天使は人間の側に影のように大勢いるのだった。やがて新生児室に座り込んだマギー。彼女は小児科医の友人アン(ロビン・バートレット)に自信を失くしたと弱音を漏らす自らを重ね心を寄せる。マギーの弱音に表情を翳らせるセス。

深夜、マギーは新生児の医学書を調べた帰りに、ネイサンの病室の廊下にたたずむ黒衣の男を見つける。「彼の見舞い客?」と訊ねるマギーに、セスは「マギーに会いに来た」と答える。マギーを思うあまり、とうとうセスは姿を見せることを選んだのだった。「私は病人じゃない」「でも悲しそうだ」。セスの心を見通すような澄んだ瞳に、思わず彼女は患者を失くした後悔を話す。「君は一生懸命やった」「彼の魂は生きている」と語るセスにマギーは不思議な安らぎを感じる。セスの名前を聞き、その場を後にする。振り返ったマギーの視界から、セスは姿を消していた。不思議さに驚くマギー。

延期となっていたネイサンの手術をするマギー。その後ろからマギーを見守るセス。鼻歌まじりに「セスの電話番号を聞きたいから死なないでね」とメッシンジャーを励ますマギー。思わぬマギーの言葉に驚き喜ぶセス。手術は無事成功し、マギーは再び自信を取り戻す。自宅の風呂で寛ぐマギーはセスの不思議な瞳が忘れられなかった。マギーには見えないが、そんなマギーのそばには彼女を心配してぴったりセスがいた。えーっと、ここらへんはちょっとこわい(笑)。マギーには見えないのだけれど、セスがものすごい至近距離から見詰めててこわい(笑)、半ストーカーと化した天使(苦笑)。不眠症のマギーは深夜の3時に目を覚まし、ベッドサイドの明かりの下にヘミングウェイの「移動祝祭日」を見つける。メガネをかけて読み始めるマギー。

マギーは「移動祝祭日」はジョーダンがマギーを元気付けるためにおいておいてくれたものと思い、翌朝彼に本を返す。違うというBFに、マギーは借主を探し図書館に出向く。マギーの登場に驚くセス。天使たちも興味津々。ヘミングウェイコーナーでセスとマギーは再び出会う。マギーはちょっと気味悪げ(笑)。ヘミングウェイの食べ物の描写が好きだというセス。なぜなら天使は味もふくめて、なにも感じることができないのだから。セスは本から人間の味覚の追体験を試みていたんですね。図書館に住んで、神の声のメッセンジャーをしていると答えるセスに不審顔のマギー。(そりゃそうだ。)マギーに目を閉じさせて、手に触れるセス。目を閉じていても感じることができる、それとおなじようにマギーをいい医者だと感じることはけして根拠のないことではない、と伝えるセス。感じることを素直に信じるべきだとマギーに語るセス。そんな2人をいつのまにか天使たちがじっと見詰めていた。いやもう、これがもう可笑しい(笑)。吹き抜けの各階廊下から黒衣の天使がずらっと並んでじーっと見ている(笑)。興味津々なんです。こわいよ!それに気づいて図書館からマギーを連れ出すセス。この映画の天使って、未開の土地の子供たちみたい。興味津々、だけどちょっと怖いから手をのばせなくて、遠巻きにじーっと見てるかんじ(笑)。すべての感覚がない存在って、人間の喜怒哀楽は理解を超えてることでしょうね。

図書館を出て街を歩く2人。市場で果物を買う。すべてがものめずらしいセス。洋ナシに噛り付くマギーに「どんな味?」と訊ねるセス。「洋ナシの味よ?」と答えるマギーにヘミングウェイのように描写してみてとねだる。天使であるセスには味覚はわからないのだから。「甘くて舌の上で雪のように解けてしまう感じ」いつも意識したことのない感覚の再確認に喜びと戸惑いを感じるマギー。セスの純粋な瞳と言葉は彼女の心にまっすぐ届く。再び病院に戻る2人。研究室で顕微鏡で血を見ようとするマギー。採決を拒絶するセスに、マギーは痛みを怖がっているだと思い笑う。自分の血を顕微鏡で見て、「これが私。ただの細胞のかたまり」というマギーに、セスは「そうだったら死んだらすべてが終わり、天国はないのかい?」と訊ねる。セスの質問にマギーはとまどいながらも、「以前ならばないと即答できたのに、この前の手術の最中になにか言葉にできない大きなものの存在を感じた」と告白する。嬉さに顔を輝かせるセス。救えなかった命に対してマギーが流した涙は、激しい感情に体が心についていけなくて訪れるものだと語るセス。セスの言葉に引き込まれるマギー。しかしエマージェンシーコールがなり、マギーはネイサンの病室へ向かう。

ことなきを得てマギーの去ったネイサンの病室。たたずむセスに「そこにいるんだろう?」「俺はまだ死なない」と話しかけるネイサン。生きた人間に話しかけられ驚くセス。いっぽう研究室に戻ったがセスを見つけられず、家に帰ったマギーをジョーダンが迎える。彼との食事の約束を忘れていたことに気づくマギー。セスと会ったこと、話したことについて彼に話すマギー。やきもちを焼くボーイフレンドとの楽しげな会話とじゃれあう姿を見て沈むテス。

ネイサンの病室。話しかけてくる彼の前にテスは姿を現す。姿を見せたテスに「俺は死なないのになぜ俺の病室に?」と訊ねる。「お目当ては女医さんだな?」と笑うネイサン。2人は病院を抜け出して深夜のダイナーへ。病人とは思えない食欲で高カロリーメニューを平らげるネイサン。彼はテスに自分もかつては天使だったと告げる。驚くテス。「天使は図書館に住み、すべての言語を話し、時の翼にのり、人の心を読む」だろう?とかつては天使だった自分の知識を披露するネイサン。・・・天使って図書館に住んでるんだ(笑)!天使がどうやって人間になるのかを語るネイサン。高所から心を決めて飛び降りれば、目覚めたときには痛みからはじまってすべての感覚を得ることができる、そして自由な心、選択する意思を得ることができるのだと。人間になる、という考えに心惹かれるセス。超高層ビルの工事現場の鉄筋に腰掛ける2人。天使は恐怖がないので、高所も平気らしい。

<このシーンはメイキングによれば、57階建の高層ビルの屋上に工事現場の鉄筋を組んだとか。ものすごい高さへの恐怖に俳優たちはお怒り気味だったとか(笑)。この撮影が終わったらなんでもいうことを聞くよ、って監督に「それならおまえも10分間ここに座れ」っていったほどとか(笑)。俳優って大変だなあ。命綱をつけているったって、私は絶対にこんな高さはお断りです(泣)。>

天使だなんて家族は信じないから内緒にしている、というネイサン。夜明けの海辺、天使の集い。昇る朝日の音楽を聴く天使たち。音楽は聞こえないけれど、海に入り、波を感じることができるというネイサン。天使を捨てたことへのかすかな痛みと、人間としての命を得たことへの誇りが表情に見える。波とたわむれ楽しそうなネイサン。彼とともに波に乗るセス。もちろんセスには水や息苦しさを感じることはない。ネイサンを病院に連れ戻した後、セスはカシエルに相談する。人間となれば、味や匂いを知り、彼女に触れ、彼女を感じることができるのに、天使として見る世界の美しさを失うことに躊躇するセス。

犬と散歩するマギーの前に姿を現すセス。犬のアールだけが理解者だと話すマギー。恋人の存在は何かとたずねるセスに、「愛しているのかわからない」とマギー。ええーっ?驚く私。マギーは愛情は体が心に作用させたものだと理解しているようです。さすが医者っていうか、気の毒っていうか・・。セスに会いたかったと訴えるマギー。質問の嵐。「どうして同じ服?電話番号おしえてくれないの?ホームレス?それともミュージシャン?どうして触れようとしないの?」笑いながらも、最後の質問には「傷つけたくないから」と答えるセスに、マギーはゆっくりくちづける。「愛を感じる?」とせつなげに問うマギーに言葉もないセス。マギーを愛しているのに彼女を感じることができないのだから。感じられない自分がどうやって彼女に愛を伝えてよいのかわからない。天使な存在をどう説明していいのかわからない。立ち去るマギー。

ネイサンの退院祝いパーティ。気まずい別れをした2人は再び会う。うまく会話もできない2人。ネイサンの孫と写真に収まるも映らないセス、ひぃ。ネイサンとセスに同じ空気を感じるするどい孫(笑)。ネイサンの妻に出身を尋ねられて「上」と答えるセス(笑)、ネイサンが「カナダ」とフォロー。めちゃめちゃ怪しい。マギーも怪しむ。その後マギーの家に帰った2人は夕食の支度。レタス切りをまかされたセスは指ごとカット(爆笑!)でも血もでず元通り。?!なマギー。恐ろしいことにセスの手を掴みナイフで切りつけるマギー(怖)。隠した手を取り戻し傷がないことを確認するマギーに、「僕は人間じゃない」「天使だ」と告白するセス。パニくるマギーに、セスはマギーに惹かれた出会いの瞬間のことを話す。患者を死なせて泣くマギーに恋をした、と哀しげに伝えるセスにマギーは「信じられない」と拒絶する。マギーが顔を上げるとセスは姿を消していた。

格納庫の飛行機の翼の上。沈み込むセスの肩に手をおくカシエル。手術中に上の空になるマギー。人間にまぎれこんでタバコふかしたりしてみるセス。自棄になってるみたいです(笑)。お互いを思う2人。迷いから姿を現すことができず、それでもマギーを優しく見守るセス。いや、ちょっとストーカーちっくその2(笑)。姿消したまま抱きしめたりしてるしな。触れ合ってるのにすれ違う2人。見えないセスに抱きしめられてようやくぐっすり眠れたマギー。誰もいない隣にむかって「ありがとう」と呟くマギー。

よくねむれたマギーは満ち足りた気分に、以前出会った苦しげに泣き続ける新生児は眠れないからなのではないかと思い至る。はたして新生児は鼻腔閉鎖症とわかる。喜ぶマギー。安心して眠れたこと、安心して眠れる存在の幸せに気づいたマギー。そんなマギーにジョーダンが突然のプロポーズ。タホー湖畔で式をあげ、ネバダでハネムーンをと。同じ心臓外科医、そしてやさしくシャイなボーイフレンドからの文句のつけようもないプロポーズ。しかしマギーは返事を先送る。

退院したネイサンの診察をするマギーは、セスとのかなわぬ恋の悩みをうちあける。「結ばれないならばどうして出会ったのか」と。ネイサンの口からセスは天使であることを聞く。自分もかつては天使であったと告白した上で、セスはマギーのために永遠の命を捨てて人間になるつもりだというネイサン。セスの無垢な魂を愛するマギーは図書館に行き、セスに別れを告げる。同じ人間であるジョーダンとタホー湖畔で結婚するからもう会いたくないと。打ちひしがれるセス。立ち去るマギーを見送るセスとずらりと並んだ天使たち(怖)。そしてセスは超高層ビル工事現場屋上に立ち、朝焼けの美しい空をバックに翼のように両手を広げて身を投げる。マギーのことと、天使の目から見える美しい世界とを交互に想いながら。

やがて目覚めたセスは強烈な痛みとともに、手の甲を流れる血に気づく。血を舐めるセス。襲われたすべての感覚に壊れたように笑うセス。工事現場の人間の呆れた笑いの中、ご機嫌のセス。そしてマギーのもとへ走る。病院でマギーの居所を尋ねるセス。走ったために息切れして喜ぶセスに、病院の人はけげんな顔。ものすごい不審人物(笑)。小児科医のにアンにマギーの居所を尋ねるセス。アンは傷だらけのセスの手当てをする。傷に触れられて痛みにびくつくセスがすごい可笑しいやらかわいいやら。やがてマギーがタホー湖に行ったと聞かされたセスは慌てて病院を後にする。タホー湖はマギーがジョーダンと式を挙げると行っていたところだったから。

バスに乗ろうにも金はなく、ヒッチハイクしようとして強盗に襲われ何ももってないだけに靴を奪われ(泣)、雨の中裸足で座り込むセス。かわいそう。さらに不審(笑)。それでも長距離トラックに拾われる。アメリカ人ってやさしいな・・・。トラックに乗り込んだセスを見送る心配そうなカシエル。なんだか無力。タホーにたどりつき、電話帳からマギーの別荘をつきとめる。突然現れた傷だらけのセスに驚くマギー。暖炉の前にセスを寝かせ、手当てするマギー。唇の傷から流れる血に、マギーはセスが人間になったことを知る。セスに愛を告げるマギー。だからジョーダンとは結婚できないと。セスはマギーに永遠の命を捨てたことをつげ、くちづける。人間として触れるマギーにおそるおそるながらも感無量のセス。抱き合う2人、セスには初めての感覚のはず・・・(笑)。愛する人を抱きしめて、肌で感じることができた幸せに泣きそうなセス。愛を確かめて将来を誓う幸せそうな2人。

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翌朝、もやに煙る美しい湖畔でひとつの毛布に包まり、夫婦としての将来を思い描く幸せな2人。熱いシャワーに感動するセス。すべてが初めての感覚(笑)。朝食の支度をするマギーは足りないスパイスを買いに自転車で街へ。雄大な自然、美しい空気の中、マギーは満ち足りた心を広げた両手の翼に乗せて自転車で坂を下る。目を閉じ、まるで空を飛ぶかのように。セスもシャワーを終え、両手を広げ、裸の肌から上がる湯気、すべての新しい感覚と幸せに酔う。

帰りの遅いマギーにセスは天使の名残の直感で彼女の危機を感じ取る。横道から突然現れたトラックと衝突したマギー。駆け寄ったセスに、自らの死が近いと感じたマギーは謝罪を口にする「すべてを捨ててくれたのに」と。セスはマギーを感じることができてどれほど幸せなことかわかってほしい、と涙ながらにマギーに伝える。セスにもマギーの命が尽きようとしているのがやっぱりわかるよう。「天使が迎えにきている」と言うマギー。「行かないで」とセス。「もう怖くない、人生で一番好きなものを聞かれたら、あなただと答えるわ」と穏やかに言い、マギーは息絶える。マギーの亡骸を抱きかかえて神に怒りを叫ぶ。・・・せっかく幸せになったのに、ひどいじゃないの~(号泣)な私。

マギーの葬儀を終えたセス。マギーとの思い出の場所をたどる。静まり返ったマギーの家。姿を現したカシエルに怒りをぶつけるセス。天使を捨て人間になった自分への罰なのか?と嘆くセス。うつむくセスにカシエルは「こうなることがわかってても人間になったのか?」と訊ねる。「一瞬だけど、彼女を感じ、触れられた。永遠の命を捨ててくやむことはない」と涙を流しながらもはっきりと告げるセス。

天使の集まる夜明けの海。天使たちの見守る中、セスは再び大波に乗る。水を感じ、呼吸を感じ、生き生きと波に乗るセスは人間としての命の喜びに満ちていた。


END。

すっかりハッピーエンドかと油断していたのでものすごく哀しかったです。びっくりしました。

まずこの映画の天使の設定がすごい。黒衣でひっそりと影のような天使たち。どちらかというと死神やゴースト(笑)。人間の人生をじっとみているんですよ、超自然的存在ではあるけれど、けして神々しくないんです。本当に影。真っ白な翼もなければ、ままばゆい後光もない。特別な力ももたず、どちらかというと無力な感じ。色も音も味も匂いも痛みも恐怖ももちろん愛も感じないとしたら、スーザンじゃないけど、天使ってつまらない。とても哀れな存在に感じました。マギーと出会って、恋の落ちて、人間となって、たとえ一瞬だったにせよ愛を感じることができたセスは幸せだったと思います。愛する人を失う痛みまですぐに知らなくてはいけなかったのは本当にかわいそうなのですが。公開当時、ニコラス・ケイジが天使、というのにびっくりした覚えがありますが、この天使設定ならば彼はやはりぴったりでしょう。おそらく一番の決め手は澄んだ瞳だと思うのです。感覚や感情というものがわからない、影のような天使の中で、純粋な疑問、純粋な好奇心、純粋な喜びをあらわすことができる瞳が必要だったのですから。

天使の視点の空からのロサンゼルスが迫力がありました。そしてありえないような高所に天使がちょこんと座ってる(笑)。天使がらみは見下ろす街や、夜明けの浜辺など、美しいけれど、どこかさびしい風景が多かったのに対して、人間となったネイサンやセスが大波に乗るシーンの躍動感が対照的でした。

当たり前のように暮らし、当たり前のように感じていることも、ヘミングウェイのようにゆっくりと心に聞いて、言葉にしてみることってすばらしいな、と思いました。あたりまえに生きていることを喜ばなくては。感じることを感謝しなくては。誰かに愛情を持てることを、誰かから愛情を感じることができることを、あたりまえとしてはいけないのです。魂は再び天国でめぐり会えるのかわかりませんが、今の幸せを覚えて命が終わるときに一番好きなものがすぐに言えたらいいですね。

メグ・ライアンのマギーにすっかり泣かされました。すごい女優さんです。

CITY OF ANGELS:1998年

coa.jpg


監督: ブラッド・シルバーリング
脚本: デイナ・スティーヴンズ
撮影: ジョン・シール
音楽: ガブリエル・ヤード
出演: ニコラス・ケイジ/メグ・アリアン/アンドレ・ブラウワー/デニス・フランツ

特典映像を見ていたら、挿入歌はU2やアラニス・モリセットやグーグードールズがやってたとか。すごい、でもわからなかった(泣)。エンディング曲はそういえば、アラニスでしたかね?

セスが人間になるために飛び降りるシーンの両手を広げたシルエット写真をのせたかったなあ。意外にみつからないものです。

哀しかったけれど、あたたかくていい映画でした。「移動祝祭日」探してみよう。
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コメント
この記事へのコメント
いやもうだから
すごすぎるって(^^;
どうしたらこんなに書けるのお~~~!
2005/04/05(火) 23:39:12 | URL | Naomi #9zOzYU0I[ 編集]
イノセントなニコラス
ananあらためatsukoです(^^
シティ・オブ・エンジェル、よくぞここまで!
私はたぶん10回近く観てますが、とてもこれほどストーリーを追って書けないです。

>この天使設定ならば彼はやはりぴったりでしょう。おそらく一番の決め手は澄んだ瞳だと思うのです。感覚や感情というものがわからない、影のような天使の中で、純粋な疑問、純粋な好奇心、純粋な喜びをあらわすことができる瞳が必要だったのですから。

このお言葉が聞けただけで嬉しい!!
あれほど男っぽい人が、男くささどころか人間くささも微塵も感じさせずピュアに演じたところに強く惹かれます。
この映画の幻想的な空気や音楽が大好きです。

あのぉ~笑われると思うけど、メグ・ライアンが恋人といちゃついてる姿を見て悲しそうな顔をするセスは、クリスティーヌとラウルが愛を交わすシーンを陰から見つめるファントムとだぶったわたくしでした~~(笑)

2005/04/06(水) 09:00:08 | URL | atsuko #-[ 編集]
粗筋ならず細筋・・
>Naomiさん

ずるずる書いてるとこんなになっちゃうんです(泣)。でもこのブログ文章のエリアが細長いからたいした字数なくても縦に長ーくなっちゃうんですよ(笑)。すぐにどんな映画だったっけな?って忘れちゃうので私の備忘録なのですが、やりすぎかしらん?

>atsukoさん

ananさん改め了解いたしました(笑)。素敵な映画でした。興味津々な天使たちが可笑しかったです。DVDお借りしているので曖昧なところは見返すことができました(ので余計長いかも)・・。

ファントムはいつもあなたの頭の中にいる、歌もそういってましたね(笑)。私もすぐに彼をだぶらせてしまいます~。病は深いです、ふむ。
2005/04/06(水) 12:14:46 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
こんばんわ、なをさん。
この映画、お気に召したようでしたら是非是非ドイツのオリジナル版も御覧下さいな。映像がとっても綺麗で素敵な映画です。
2005/04/06(水) 12:41:27 | URL | 「あ」嬢。 #-[ 編集]
ベルリン天使の詩
「あ」嬢。さん、こんばんは!こんばんはの時差がなんだか感無量なかんじです(笑)。おすすめ頂いた映画はタイトルのものであってますでしょうか。シティオブエンジェルはこの映画のハリウッド版リメイクらしいと目にしました。それはぜひとも見てみようと思いますです。楽しみです、ありがとうございます!

いろいろおすすめ頂いているものをそろそろ忘れないようまとめなくては!
2005/04/06(水) 19:53:14 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
こんばんわ、なをさん♪
そうですそうです「ベルリン天使の詩」です!続編の「時の翼にのって」もオススメですので機会がございましたら是非是非合わせてどうぞ♪
2005/04/07(木) 12:00:58 | URL | 「あ」嬢。 #-[ 編集]
続編が?
こんばんワ!「ベルリン天使の詩」は聞いたことがあったのですが、続編があったとは初耳でした!恥ずかしい限りです。私バレバレですけれどにわか映画ファンなのでまたなにかありましたらご指導くださいませ!「時の翼にのって」忘れないようメモメモ~。
2005/04/07(木) 21:19:27 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
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