ニドネ&ヒルネ
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オペラ座の怪人2回目
予告もほとんど目に入らず(オーランドのキングダムオブヘブンでさえ!)、スクリーンにタイトルがあらわれるとドキドキしました。こんなに映画を見るのに緊張するのは久しぶりでした。そして今日は中央列中央のベストポジションを確保しました。レディースデーでもないのに観にいったのは、TOHOシネマズのポイントがたまっていたので1回フリーなのでした。タダな分、今回はパンフを購入しました!というか前回はなんだか呆然として帰路につき、パンフはすっかり失念していましたようです(笑)。

*以下ネタバレですのでご注意ください。
また、オペラ座の怪人1回目鑑賞記の補足訂正も含みます。

1990年のパリ、廃墟のオペラ座で行われるオークション会場にいたのはマダム・ジリーその人でした。メグではなかった・・。パンフによるとラウル役のパトリック・ウィルソンが「ラウルより年上のはずのマダム・ジリーがしっかりして見えるのは、彼女がバレエ教師で、ラウルは完全な抜け殻だから」と語っていました。年老いたラウルも彼が演じたのですね、似ているなあ、と思っていたら本人の特殊メイクでした。

シャンデリアがよみがえるシーンは、今回は泣きませんでした(笑)。初回はあの大音響のオルガン和音にふいを突かれたのでしょう。冷静に見ることはできましたが、やはり心が震える美しい映像と音楽です。逆にわくわくしたかも。オペラ座の装飾の彫像が美しく、不必要?にエロティックなのがとても気になりました。なんだかいい時代だなあ。

カルロッタの歌声は今回きつかったです(笑)。そんなにひどい歌声かなあ、って前回思っていたのですが、ひどい。ファントムは3年も耐えたのでしょうか?カルロッタが「ここ3年間事故ばっかりよ!」って言っていた気がします。化粧もひどい。かわいそうな役回りですが、下品で印象的です。イタリア訛?もいやらしいですね?マダム・ジリーはなに訛?フランス??ハンニバルリハーサルに登場した巨大な象のはりぼての中で、大道具係がお酒飲んでました。いい時代だなあ。カルロッタに緞帳が落ちたときに、マダム・ジリーはファントムの仕業を確信して天井裏を目で探していました、今回は彼女の訳知り顔がとても気になりました。ファントムが手紙で要求したのは給料と「5番ボックス席」でしたね、バルコニー席と書いてきましたが。舞台から見て左手2階のラウルがいつもいたところでしょうか。

クリスティーヌの歌声に魅了されるラウル。のちにファントムが「あの男はクリスティーヌの歌声にあっという間に恋に落ちた」と言っていました。ファントムが与えた歌声が、ファントムの希望を奪うとは皮肉です。そして結末を知ってから見ると、天使の礼拝所で「音楽の天使」に感謝をささげるクリスティーヌと、成功を讃えるファントムの歌声の優しさがせつなすぎます。このころの2人の関係はクリスティーヌが思い描いたとおりのものだったのでしょう。父であり師である神秘的な「音楽の天使」。純粋な憧れと尊敬がすべて。ラウルの登場がなかったらば、また違った美しい愛情が育まれたのかもしれないですね。クリスティーヌの美しい歌声が、ファントムの音楽の才能を華々しく世に知らしめて、2人はすばらしい賛辞と栄光を得られたかもしれません。ラウルの食事の誘いに「音楽の天使はとても厳しいの」といったんは断るクリスティーヌは、まるで父の門限を気にする少女です。このまだ幼さの残る少女が、後半のドン・ファンのシーンであれほど妖艶な女性を見せるのかと思うとあらためて驚くばかり。

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姿を現した師である「音楽の天使」にクリスティーヌは「私を導き、守ってほしい」と歌います。全体を通して彼女はファントムにもラウルにもこのフレーズを歌います。導く先は光と闇、ミステリアスな音楽の才能と温かい抱擁と愛、あまりにも違うからよけいに迷うのですね。ファントムに手を引かれて地下道を歩くクリスティーヌのうっとりとした顔がとても印象的なのは、このときのファントムが本当にセクシーで素敵だから、見ている私も彼にさらってって欲しいような気分になるからでしょうか(笑)。マスクの奥の目も、見えてる左側のハンサムな顔も、優雅な身のこなしも、翻るマントも、女性だったら魅了されるはずですよね。腰が抜けます。クリスティーヌも抜けかかってたはずだ。2人が通る狭い通路には、壁から燭台を持った腕の彫刻が生えてて、行く先を照らすように動いていたのですが、後にメグがこの通路に踏み込んだときにはわずかの灯りもなく、ネズミが走るばかりでした。すべてはファントムの魔法?

ファントムの住処、音楽の才能が支配する領域。クリスティーヌに光から顔をそむけて、闇を愛するように歌うファントムは、もうひとつ、自分とともにこれまで知らなかった新しい世界をともに生きようと歌っていました。闇に心を解放して、自分でも隠してきた本当に欲望を知るべきだ、そのためにはファントムに従い、その魂に触れてその力を借りるべきだとも。燭台の蝋燭の炎越しにクリスティーヌを見詰めて歌うファントムの姿は私的ベストのセクシーです(セクシーうるさい?)。ファントムの歌に聞き惚れながら、彼のめくったカーテンのむこう、花嫁のベールを被った自分の人形に驚きクリスティーヌは気を失います。横抱きにしたクリスティーヌを下ろしたベッドは、どうやら孔雀を模したものではないかと。眠るクリスティーヌは人形のように美しく穢れなかったです。

そのころ寄宿生たちの部屋では大道具係のブケーがファントムの真似をして恐ろしげな身振りと話で、彼女たちを怖がらせて楽しんでいました。ブケーの語るファントムは鼻がなくて黒い穴が空いているばかりだとか、羊皮紙のように黄色い皮膚だとか、ずいぶんと不気味な形容でした。ふざけるブケーにマダム・ジリーが「口の軽さは災いを招く、せいぜいロープで縊られないように用心しなさい」とたしなめます。すっかり忘れていたシーンですが、ブケーもまた、マダム・ジリーほどではないものの、ファントムの秘密を知る者だったのでしょうか?2度目の鑑賞にして思えば、首を縊るというのは、ファントムの殺人を象徴するもののようです。彼の最初の殺人もまたそうでしたから。

ペルシャ風衣装のサルがシンバルを叩く人形のついたオルゴールで目覚めたクリスティーヌ。朝でしょうか?霧に包まれたようにぼんやりとした、夢のような昨夜を思い返しつつ、オルガンの前に座るファントムにいとおしそうに触れるのです。目覚めたクリスティーヌと顔を合わすことをためらうようなファントムとは対照的。クリスティーヌに顔を触れられているファントムは痛みを堪えるかのようでもあり、陶然ともいえる感に堪えない苦悩と快楽の表情でした。夜の見せる夢ではなく、朝目覚めた自分の前にいる「音楽の天使」のマスクの下はどんな顔なのかと好奇心が生まれた彼女。クリスティーヌにとってはマスクが醜い顔を隠すものだという意識はなかったのでしょうね。もちろん左側は魅力的なハンサムだし(笑)。時代としても、ファッションとして受け止めることも普通だったのかも?好奇心でマスクを奪ったクリスティーヌにファントムは怒り狂います。クリスティーヌをデリラと呼ぶのは、サムソンを裏切るデリラのことでしょうか?しかし怒りも頂点をすぎると、悲しみに変わり、今度は自分をひそかに天国を望む悪魔ガーゴイルや、美女に憧れる野獣に例えます。しかしクリスティーヌなら醜い顔を哀れみ、目を逸らさずに愛することを覚えることができるはずだとも歌います。ファントムへの恐怖と哀れみがまじったクリスティーヌの涙が美しい。

ファントムの要求をすべて無視する形で幕開けたイルムート。初回鑑賞では気づきませんでしたが、後にカルロッタの喉を潰してしまうスプレーは、幕開け直前に陰からファントムがすり替えていました。軽やかなバレエの舞台音楽の中、ブケーを追い詰めるファントムの顔には、狩を楽しみような狂気があったことに気づきました。暗闇に浮かぶ白いマスクに怯えるブケー、ブケーの怯えた顔を楽しむようなファントム。翻るマントが美しいのですが恐ろしい・・・(泣)。邪魔をするものはみな縊り殺すのかファントム。クリスティーヌが「彼の目は何千人もを殺すことをも厭わない」と言ったのもようやくわかりました。

カルロッタの代役のため着替えに入った楽屋には、ファントムからの贈り物、黒リボンのバラが置かれていました。クリスティーヌはファントムの計画だということを再確認することができたはず。さらにはブケーの首吊り死体を見て、ラウルを連れて屋上に逃げます。ファントムから逃れたいと願いを口にするクリスティーヌは、しかし手にファントムからのバラを持っている。ファントムを恐れながら、彼の魅力に囚われる自分に苦しむクリスティーヌ。ファントムの歌声が心を満たし、音楽の高みへと連れて行ってくれるのだとラウルに打ち明けます。それでもクリスティーヌを導き守り、たったひとつの愛と一度の人生を誓うラウルのぬくもりにクリスティーヌは彼を選びます。たった一言、愛していると言ってくれたらそれだけでついていける、という歌は、後にはファントムもクリスティーヌに歌うのです。ラウルとクリスティーヌの歌うこの愛の歌。自分の愛したクリスティーヌの美しい歌声で耳にしたファントムには身を焼かれる辛さだったはずです、可哀想。雪の積もる屋根に捨てられたバラを拾い上げるファントムの慟哭が見ていられない。

このあとしばらくファントムは姿を消していたようです。マスカレードの夜にカルロッタか支配人が「3ヶ月のロングラン、舞踏会にファントムが欠席で残念だ」って浮かれて歌っていたように思います。ラウルとクリスティーヌにリベンジするために、計画をたて、ドンファンを書き上げていたのでしょうか。となればファントム登場シーンで「私が永遠に姿を消したとでも思っていたのか?」というセリフにも繋がりました。屋上の夜からけっこう時間があったということなのですね。それでラウルとクリスティーヌの仲も公認になっていたのか。ラウルとの婚約を秘密に、とエンゲージリングを指に嵌めず首にかけるクリスティーヌはその理由を「いずれわかるから」とラウルを説得していました。でも今でもわからない私、どういうことなのかな?幸せそうに踊りキスする二人には、もうファントムの恐怖は遠いものになっていたのかもしれません。再び現れ、クリスティーヌにわがもとへ戻れ、と歌うファントム。クリスティーヌはやはり恍惚としてファントムにふらふらと歩を進めます。ファントムに惹かれる心が表面にあらわれるときのクリスティーヌは、いつも夢見るような表情をしていますね。私もきっと客席でそんな顔してるんだろうな(笑)。首にかけたエンゲージリングはファントムに引きちぎられて持ち去られます。

少年ファントムはDEVIL's CHILDって見世物でした。麻袋には目の部分に穴があけてありました。大事に抱えていたサルの人形はやはりシンバルを持っていました。醜い顔をあらわにされて、好奇と侮蔑の視線にさらされ、いくばくかのコインを投げられてました。あわてて麻袋を被りなおす少年ファントム。すべてがひどいです・・。コインを拾い集めようとした男の隙をついて、ファントムは彼を縊り殺します。

オペラ座の地下で成長し、その才能でオペラ座の音楽を創造するようになったファントム。マダム・ジリーが闇と舞台との間を取り持ってきたのでしょう。ファントムを助けたけれど、しかしファントムを救えなかった彼女。彼らの過ごした数十年はどんな関係だったのかな、マダムはファントムに愛情を教えることはできず、その才能は恐れ敬ってきただけなのかもしれない。見世物として一生辱められ、憎しみの感情しかなく生きていくのはひどいことです。でも助けられて、オペラ座の地下からたくさんの人間を見て、中には愛情や喜びの表情を見てきて、それが自分には得られないと知ることも辛いと思いました。

夜明けに父親の墓所に向かったクリスティーヌ。もう一度あなたに会えたら、と歌うのはファントムに対してかと思っていましたが、今回聞いていて父親と父親の思い出に向かって歌っているものだとわかりました。父の約束した「音楽の天使」を心の支えに生きてきたクリスティーヌ。導き、守ってくれる存在をいつも求めてきた自分に、自分で変わる勇気を求めていたようです。さよならを告げる相手は父なのか、ファントムなのか・・・。「音楽の天使」との別れは、亡き父との美しい思い出との別れとイコールなのでしょうか。

墓所で再びクリスティーヌに歌うファントム。クリスティーヌはファントムを拒みながらも、魂は彼に共鳴していることを認めます。ラウルが駆けつけなければクリスティーヌはファントムの手を取っていたことでしょう。ファントムと闘うラウルは闇雲で素敵でした。必死さが伝わってきました。はだけたフリルブラウスも、みだれた髪もセクシー(笑)。ファントムもラウルもハンサムでセクシー、そしてそろってクリスティーヌを愛している。冷静に?女として考えると、ちょっとむかつくはずなんですが(笑)少しも嫌味に感じないのはなぜ?現実離れしてるかな?ちょっと違う。クリスティーヌに自分を投影できるから?これも違う。3人が3人とも純粋で懸命だから?これが一番近いかな。誰に一番肩入れするか、というよりも彼ら全員が愛しいです。

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ファントムを罠にかけることに怯えるクリスティーヌは、ファントムへの愛情があるからゆえの恐怖かと思っていました。恩人だけど殺人者のファントム。彼に魅入られ、魅了された自分は逃れることはできない。逃れてラウルとの人生のためには命をかけなければいけない、という恐怖もあったようです。不安を訴えるクリスティーヌに、自分も不安だというラウル。意外。君を守る節ではありません。2人の人生はクリスティーヌの肩にかかっている、というのです。クリスティーヌは守られる立場から、愛する人を守る立場へ。

ドンファン役のピアンジにすりかわったファントム。ピアンジはシャンデリアの下敷きで死んだのかと思ったら、このとき殺されたようです。首に縄がかかっていました・・・(泣)。ファントム登場で固唾を飲むオーディエンスの中、クリスティーヌはラウルに大丈夫だと目で合図していたようでした。ファントムも挑戦的な視線をラウルに向けていました。絡み合う3人の視線に緊張感が高まりました。このクリスティーヌからラウルへの視線を考えると、「POINT OF NO RETURN」の官能的な彼女の歌声と媚態はすべて計算済みだったのでしょうか。ファントムを油断させ、彼を捉え、ラウルとの人生を選ぶことを決断したのだから?「ここにいる」のはファントムとの人生を選んだからではなくて、ファントムを裏切ることを選んだからだったからなのだと思うと、クリスティーヌの歌声に魅了されて泣きそうな歓喜の表情で「ALL I ASK OF YOU」を歌い、クリスティーヌの名前を呼ぶ中でマスクを剥ぎ取られたファントムが可哀想でなりません。しかし、しかたがない。クリスティーヌはもう守られる少女ではなくて、自分で自分の人生を決断する大人の女性になっていたのですから。この部分の私の理解は初回鑑賞時と正反対となりました。クリスティーヌはまだファントムへの想いに迷っていたのだと考えていましたから。ファントムの歌に感応し、ファントムに囚われることを受け入れる表情だとばかり。なのでなぜマスクを突然奪ったのかが不思議でした。次回鑑賞時にはまた違った理解になりそうです。・・・深い。

再びクリスティーヌをさらって地下道を駆けるファントム。今度はクリスティーヌは表情も硬く、抗っています。すでにかつてのクリスティーヌが夢見た美しい関係は失われています。「どうして自分だけが哀れみも愛情も得ることができないのか」とクリスティーヌにつめよるファントム。

クリスティーヌを追うラウルは地下階段の落とし穴で水路に落ち、さらに格子天井が下がり、溺死の危険に晒されます。危ないところで逃げ出したラウルはふらふらになりながらもファントムの住処を目指します。このシーンは忘れてました・・。BGMが場違いなほどドラマチックに感じてしまうのはなぜだろうか。ラウルの愛を崇高なものに高める演出なのかなぁ。

自分をさらってきたのは女の肌への欲望からなのか?と吐き捨てるように歌うクリスティーヌ。つ、強くなりました。血への狂気がその手の欲望に勝ると返すファントム。クリスティーヌの愛が得られないのはこの顔のせいだと嘆くファントムに、歪んでいるのは顔ではなくてあなたの心だと歌うクリスティーヌ。つ、強くなりました。

そこへラウルがたどり着きます。「ゲストだ」と嬉しそうに言うファントムは下卑ていて醜いです。ラウルはクリスティーヌへの愛を歌い、情けがあるなら彼女を解放してほしいと訴えます。今のファントムにとっては「情け」「哀れみ」はNGワードです。顔のせいでこれらが自分には与えられないと悲嘆にくれ、怒り狂っているのですから。ファントムはラウルの首に縄をかけて捕らえ、彼の命を愛で買えとクリスティーヌに迫ります。ファントムの運命を嘆き流した涙は凍りつき、憎しみへと変わったと激しく歌うクリスティーヌ。自分の命よりも誓った愛を守って欲しいと嘆き歌うラウル。プライドをかなぐり捨ててクリスティーヌの愛を奪い取ろうと歌うファントム。愛憎渦巻く戦慄のカルテットです、鳥肌が立ちました。

そしてクリスティーヌの選択。彼女はファントムから渡されたエンゲージリングを左手の薬指に嵌め、ファントムに歩み寄り、自ら口付けます。一度離れ、ファントムの目を見詰め、再び情熱的に口付けるクリスティーヌ。ファントムは噛み締めるように目を閉じ、堪えきれない涙を流しながら、クリスティーヌに腕をまわすこともできずに震えて立ちすくみます。「あなたはひとりではない」と言ったクリスティーヌ。ファントムの孤独の痛みを理解し、クリスティーヌは彼を哀れみ、愛したのだと思います。クリスティーヌからの愛情は、ファントムの想像のおよばない種類のものだったのかもしれません。クリスティーヌを連れて立ち去り、ここでのことは秘密を守れとラウルに告げるファントム。あれほど望んだクリスティーヌを解放するのです。クリスティーヌの示した愛はファントムの凍えた心にすさまじい化学反応を起こしたのでしょう。なんて哀しい(号泣)。

オルゴールの奏でるマスカレードにあわせて小声で歌うファントム。素顔を知られないようにマスクで顔を隠そう、と。醜い顔を隠すマスクは、孤独に震える弱い心を隠すためのものでもあったのでしょう。弱々しく泣き崩れるファントムに、クリスティーヌは薬指の指輪をはずして手渡します。この指輪の意味がわからずにいたのですが、そのまま愛の証なんですね。ファントムと人生を共に歩むことはできないけれど、確かに愛はあったのです。すべては終わったと歌うファントム。彼の一世一代の愛の舞台は終わり、しかし彼の孤独も終わったのだと思いたい。醜い顔を恨み生きることはもうないのだと、鏡を割った意味はそうあってほしい。砕けた鏡の向こうに消えたファントムには独りだけれど、孤独ではない人生がありますように。彼の数々の罪はもちろん許されませんが、人生の終わりには確かに愛の記憶をたぐることができますように。

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書き終わったところで「あ」嬢。さんのおすすめにあったスーザン・ケイ著「ファントム」上下が、クロネコヤマトのブックサービスにて届きました。映画と花粉で私の涙腺は崩壊寸前なのに、本まで読んだらきっと決壊でしょう。オペラ座の怪人に身も心も翻弄されている私。音楽が一日中頭をまわり、油断するとファントムの孤独を思い出して涙ぐんでしまう。オペラ座症候群ってありますか?


追記

クリスティーヌは1917年没とありましたので、2年前に亡くなったのですね。生年は1858年でしたから、59歳。妻として母として愛されたと墓碑にありました。ラウルのみつけたファントムのバラにはあのエンゲージリングが通してありました。ファントムからクリスティーヌとラウルへの感謝、なのかな。


さらに追記

「あなたはひとりではない」というクリスティーヌのセリフ。この部分の字幕は「あなたに惹かれていた」らしいのですが、字幕についての諸説を拝読したところ、「You are not alone」をそのまま解釈したほうがよいようですので、こちらで。確かこのセリフの前には「God gives me a courage to tell you」とかいうかんじのセリフがあったようにも思うのです。私の英語力は信用なりませんが。なので、惹かれていたのはもういまさらなことなので、ここで神からもらった勇気を総動員してまでしないと言えないこととは、ラウルの命を助けるためとはいえ、ファントムとともにあることを選ぶ、ということなのだと思いました。つまり、あのキスは、ファントムの愛を受け入れ、彼の要求どおりにする、という意思表示だったのではないでしょうか。
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コメント
この記事へのコメント
うひゃああ
またまた長い感想を書いてますねえ(^^;
私は今日見に行くつもりなので、読むのは見てから。
ではまたん。
2005/04/01(金) 02:04:18 | URL | Naomi #9zOzYU0I[ 編集]
いってらっしゃい!
見に行かれるのですね!ご感想を楽しみにしています。あんまりあおりすぎて、お気に召さなかった場合が申し訳なく心配になってきちゃった(泣)。ご遠慮なくのご感想をお聞かせくださいね!
2005/04/01(金) 13:24:26 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
見てきたよ~
でもなをさんのような濃い感想は書けまへん。映画館がちょっと小さすぎちゃって、迫力半減だったの。ちょっと残念。
2005/04/02(土) 01:35:25 | URL | Naomi #-[ 編集]
いやーん
わー、こういう音楽がメインの作品は音響で印象が左右されるかもしれないですね、残念でした(泣)。私も初回は厳しい環境でしたが、それでも美しい映像と素晴らしい音楽に魅了され、あとからボディブローのようにファントムの哀しみが効いてきたように思います。
2005/04/02(土) 11:18:59 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
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