ニドネ&ヒルネ
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リービングラスベガス
ananさんからお借りしたニックDVDシリーズ第1弾!アカデミー主演男優賞はじめ、1995年の各賞総なめにした「リービングラスベガス」を見ました。

*ネタバレしていますので、未見の方はご注意ください。

ロサンゼルス、おそらくはハリウッドの脚本家ベン(ニック)は酒に溺れてかつての仲間に金をせびり、やがては仕事もクビになってしまう。「酒を飲むようになって妻子が出て行ったのか、妻子が出て行ったから酒を飲むようになったのか、わからない」と行きずりの娼婦に呟く姿がつらい。解雇通告とともに、手切れの小切手を受け取り「こんなにもらってもいいの?」と笑おうとして失敗して涙ぐむベンが痛々しい。こんなままではいけないとわかってはいてももうどうしようもないのかな・・。しかし彼は妻子と暮らした家を捨て、思い出の品は燃やし、過去をロスに置いてラスベガスへ向かう。ロス→ラスベガスへ道中も酒瓶あおりながらの運転です。ひぇぇ。

ロスに到着したベンは酒酔い運転なだけにひとりの娼婦を轢きそうになる。モーテルを契約して街をドライブするベンはさっきの娼婦を見かけて追いかけ、彼女を時間で買い、モーテルに連れ帰る。自分の誘いに応じて、助手席に乗り込んだサラをうっとりと見つめるベン。ニックは苦悩の表情が秀逸だとよく聞きますが、私は彼のうっとり顔がすばらしいと思いました(笑)。客へのサービスをはじめる娼婦・サラに、性的なサービスは必要ない、話相手としていっしょに居て欲しいと頼むベン。前代未聞の客のリクエストに驚きながらも不思議な安らぎを感じるサラ。「ラスベガスには酒を飲んで死ぬために来た」というベンに呆れながらも彼の抱える痛みを感じ、無意識のうちに自分の痛みを重ねるサラ。寄り添って穏やかに眠る二人はひどく無防備で弱弱しかったです。エリザベス・シュー演じるサラはブロンド美人で筋肉質なナイスバディ。引き締まった腕やふくらはぎがスポーツ選手のようでありながら、細い膝頭や足首が超セクシーなんです。

サラはユーリ(ジュリアン・サンズ)というロシア・マフィア崩れに飼われており、売り上げはすべて彼に。ベンとの出会いにより客が取れず、売り上げの悪いサラに怒るユーリ。ユーリの怒りはときにサラをナイフで傷つけることがあり、過去の傷跡がサラの腿や尻に残っているのでした。その夜の売り上げで挽回を約束するサラは街へ。酔ってベンチに座り込むベンと再びベガスの街で出会うサラ。時間に金を払うから、食事にいかないか?と誘うベンに立ち去るサラ。そしてその晩、売り上げをユーリの取ったホテルに届けに来たサラに、ユーリは「もうお前とはこれきりだ」と追い出す。けげんに思いながらもユーリのもとを去るサラは、ホテルの廊下で銃を持った男たちとすれ違い、ユーリの破滅を理解する。ユーリはサラのヒモになり、彼女を傷つけたりもしたけれど、自分の破滅に道連れにはしなかったんだなあ。彼なりに、彼女を愛していたんだろうか。

ユーリを失い、自由に、しかし孤独になったサラ。ベンがとても気になって、初めて会ったのになぜか昔から知っているような親しみを感じた、と誰かに向かって告白するサラ。百合の飾られた落ち着いた部屋で、懺悔のように、カウンセリングのように。サラの告白と回想が交互にあらわれます。回想って、悲劇の布石なんですよね。どうにもハッピーエンドにはならないんだろうなあ、って予感がこのあたりから(笑)。サラはベンのモーテルを訪ね、2人は食事に出かけます。喜び半分、この幸運が信じられない半分なベンは「これは最初のデートなのか、最後のデートなのか教えてほしい」と訊ねます。サラは娼婦としてあるまじき、ベンに惹かれる自分に戸惑いながらもクールに「最初よ」とこたえます。ふふふ、非常に微笑ましい。レストランを出て、別れの挨拶をするベンに、サラは彼を自宅へ誘います。焦るベン(笑)。「セックスには自信が・・」と逃げ腰なベンに「そんなことはどうでもいい」というサラ。彼らはサラの家(ユーリと一緒に住んでいたと思われる家)に行きます。

翌朝ソファで眠るベンを見つめるサラ。顔色は青白く、目の下は黒く、どんよりと疲労の中で眠るベン。目覚めたベンにサラは一緒に住むことを提案します。サラと一緒のときはましでも、アルコール中毒の自分がいつかひどい醜態をさらしサラを傷つけることを理由に断るベン。それでも孤独に耐えられない、あなたが必要だとすがるようなサラにベンは同居を承諾します。ただし、酒をやめろと言わないこと、がただひとつの条件で。

サラの家への引越にルンルンのベン。モーテルの荷物をパッキングするも、酒瓶だらけで衣類は入らず・・。身に着けた衣類のみで酒瓶トランクかかえてサラの家へ。そのときサラはベンへのプレゼントを買いに外出中。留守中のサラの家の門前でトランク枕に眠りこけるベンがおかしくてかわいい。しかし家主はこんな不審な人を敷地内に入れるのはもちろんいやなので、渋い顔。家主夫婦はどうやらサラの商売は知らないようです。そういえば、サラは商売の後、コート着て靴履き替えて家に帰ってきていたようでしたし。同居開始にあたり、ベンは「君が好きだ、しかし自分のねじれた心を押し付けようとは思わない」そして、「自分はアル中、君は娼婦、そのことに抵抗はない。自棄なわけではなくて、悲しいけれど事実だから」「君も同じに思ってるといいんだけれど」と話します。自分に酒を止めろとはいってくれるな、というからには彼女が娼婦であることを正すわけにはいかないのかな。好き、ってだけで素直になれない、2人の怯えたような手探りが悲しいです。酒を止めさせないと約束したサラは、ベンにフラスコをプレゼント。感激するベン。いいのかそれで?な私。

2人はギャンブルを楽しみにカジノへ。新しいスタートと互いへの愛情で幸せな2人。しかしベンは浮かれて酒が進みカジノで暴れてしまう。深夜に目覚めたベンはカジノへでかけたことは覚えていても、記憶はサラとのキスどまり。暴れたことは覚えていなかった。ベンに顛末を話すサラ。自分をかばい、連れ帰ってきてくれたサラに深い愛情を感じます。ベンはサラを愛し、サラもベンを愛してはいても、お互い肝心なところには触れられない。サラはベンの酒を止められず、ベンはサラが仕事に行くことを止められない。サラは本当は止めてほしかったんだろうけれど。ベンは4週間で酒で死ぬ予定な自分もあって、サラに自分の気持ちを押し付けないって宣言したこともあって、苦しみます。

2人が苦しみを抱えたままの生活を続ける中で、サラはベンを砂漠のリゾートに誘います。プールサイドでくつろぐ2人。しかしベンはやっぱり酒瓶を呷りつづけます。水着姿のサラとほろ酔いのベンはプールサイドで盛り上がってしまう(笑)のですが、酔ったベンが足元を取られてガラスのテーブルを破壊したところでムード終了。まったく(怒)!サラがひと泳ぎした後の水のしたたる身体にさらに酒をこぼしてベンを誘惑するところはすごくセクシー。公共のプールでいちゃついたあげく器物破損で、2人はやっぱりこのリゾートからも追い出されてしまいます。

ベンの醜態と焦燥ぶりにとうとう禁句を口にしてしまうサラ。出て行くというベン。独りで死なせるわけにはいかせない!と激昂するサラ。気まずいままサラは仕事へ、ベンはカジノへ。カジノで遊びながらサラとの日々を思い出すベン。そんなところに娼婦が誘惑してきて、なにやら真っ白になっちゃったベン。誘ってきた娼婦とサラが重なってしまったんでしょうね。サラを好きなのに、サラの客に嫉妬しているのに、酒に溺れる自分を戒められないのとおなじでサラへの気持ちに向かい合えないベン。悲壮な顔で夜の化粧をして出かけるサラといい、2人が本当にせつなくて悲しいです。

サラが仕事を終えて家にもどるとサラと縄張りを同じくする娼婦をベッドに上げていたベン。さすがにサラはこらえきれず、ベンを家から追い出し、泣き崩れます。うわーん。サラかわいそうだー、と私も泣きそう。体育座りで泣くサラの膝頭がセクシーだなあ、と思いつつ。ベンを探し、ベンのいない日々、客にひどい暴行を受けて傷つくサラ。顔に青あざをつくり、足を引きずって夜の衣装のまま帰宅したサラに、とうとう家主は退去を宣告します。失意のサラにある夜電話が。それはもう話すことも苦しい状態のベンからでした。

ベッドに横たわり、身動きも難しいベンの元を訪れるサラ。青白く、しかし黒ずんだ顔。ベン本人も、サラも、別れのときが近いと悟ります。「愛している」と告げるサラ。苦しい息の下、「会いたかった」「僕の天使」と告げるベン。最後の酒をあおり、懸命に自らを昂ぶらせようとするベン。ようやく最後に2人は結ばれます。愛し合う2人が待ち望んだ行為であるはずなのに、悲しげな二人。先に目覚めたベンはサラの寝顔を見て、そして息絶えます。

2人には時間がなかった、とふたたび誰かに告白するサラ。「彼を本当に愛していた」と呟くサラ。孤独が引き合わせた二人は、それぞれの過去ゆえに平凡な幸せを得ることはかなわなかったのですが、虚構の街ラスベガスでベンは死への道で天使に会い、サラは見失った自分と本当の愛をとりもどしたのだと思います。無理とはわかっていても、ベンが酒をやめてサラに娼婦をやめてくれと頼む姿を願ってやみませんでした。

そしてSTINGのかすれたせつない歌声が2人の愛情と苦しみを彩ります。うちのめされます・・。

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リービングラスベガス(LEAVING LAS VEAGS)
監督・脚本・音楽: マイク・フィッギス
原作: ション・オブライエン
撮影: デクラン・クイン
出演: ニコラス・ケイジ/エリザベス・シュー/ジュリアン・サンズ/リチャード・ルイス

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コメント
この記事へのコメント
鑑賞記録に脱帽!
わぁ~、さっそく観ていただいたんですね。ありがとうございます。
何度も観てる映画なので、事細かなレビューに映像が重なり泣きそうになりました。

ニックのうっとりする顔、サラを横から見つめる目ですね。同感です!
エンディングにいきなり映るニックの笑顔に、いつも泣けてしまいます。

撮影中、エリザベス・シューはニックに恋してしまったようなことを、インタビューで洩らしてました。その雰囲気がもろ出ていると私は思いました。
大人の映画ですよね。

スティングの"My one and only love"は切なくて切なくて。。。
2005/03/14(月) 17:36:35 | URL | anan #-[ 編集]
笑顔で泣かせる
悲劇に終わってしまっただけに、ニックの夢見るような笑顔は涙を誘います(泣)。ベガスの街の風景や、サラが受けた暴力、そして酒で身体を滅ぼしてゆくベンの顔色やくすんだ肌、おぼつかない足取りが本当にリアルでした。

スティングといえば、「レオン」でも泣かされました。
2005/03/14(月) 18:51:28 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
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