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ヒストリーオブバイオレンス
2.24プレミア試写会で「ヒストリーオブバイオレンス」を見ました。

*超ネタバレレビューです。備忘録です。記憶違いもあるかと思います・・。未見の方はご注意ください。
朝8時。すでにうだるような暑さにうんざりした表情でモーテルから現れる2人組の男レランド(スティーブン・マクハティ)とビリー(グレッグ・ブリック)。投げやりで剣呑な表情。チェックアウトを済ませてもどったレランドにかわり、モーテル事務所に水をとりに行くビリー。転がる死体に表情も変えず、奥から現れた少女も容赦なく射殺する。殺人と逃亡は彼らにとってなんの痛痒もない日常だった。

深夜に響く絶叫。ストール家の長女サラ(ハイディ・ヘイズ 6歳ぐらい)がタンスおばけ(クローゼットモンスター?)を見たと泣きじゃくる。眠気を堪えて集まる父親トム(ヴィゴ・モーテンセン)、長男ジャック(アシュトン・ホームズ ハイスクールぐらい)、そして母親エディ(マリア・ベロ)。怯えるサラを優しく抱きしめる幸せな家族の姿があった。「電気を点けて明るくしておけばモンスターは出てこないよ」。

ストール家の朝。朝食はシリアル。息子の皿にシリアルを用意しようとするトム。子ども扱いに不満を見せるジャック。扱いづらくなった長男に、今日の学校の予定を尋ねるトム。「今日は体育で野球。ヘタクソぶりを見せつけてくるさ」と自嘲するジャック。ストール家が暮らすのはアメリカ中西部の田舎町ミルブルック。車の不調のため、弁護士の妻エディの車に送られて街で経営するダイナーに向かうトム。車を下り際にかわすキスはお互いへの愛情に満ちていた

ジャックは授業で野球中。外野なジャック。構えからしても下手そう。相手チームのバッターは金も力もありそうな学校のボス・ボビー。ボビーの打った打球を珍しく?ナイスキャッチなジャックは案の定ロッカーでボビーに因縁をつけられる。「いい気になるなよ」なボビーに「僕みたいな価値のない男が君とケンカしたって無意味だよ」と開き直りな卑下セリフでボビーに応戦・・。新しいなぁ。ボビーも毒気を抜かれて立ち去る。

街では通りすがる知り合いに、店では従業員や常連と親しげに挨拶を交わすトム。小さな街の暖かなコミュニティの一員であるトム。そして一日の営業を終えて鍵をかけた店の前にはエディが車で迎えに来ていた。子供たちの不在を悪戯顔でトムに告げるエディ。「十代のときに出会いたかったわ」「その分取りかえしたいの」とエディ。よき父母から恋人に戻るため、二人は一路自宅へ!寝室のベッドでそわそわ妻が浴室から出てくるのを待つトム。服を脱いどこうか、どうしようかうろうろ(笑)。そこへ登場したエディはなんとチアリーダー姿だった!・・いっくら十代の頃から知り合いたかったからって・・「レディ~ゴー!ワイルドキャッツ!」な積極的なエディに圧し掛かられて驚き顔のトム。「俺の妻に何をした?(笑)」「今夜は妻はいないわよ~」・・・いやはや。

両親がそんな盛り上がりを見せているとは知らないジャック。GFのジュディと夜のストリートでおしゃべり。車で通りすがったボビーとその仲間。ジャックたちに注意を向けていたため急左折しようとして直進車と接触しそうになる。相手の車に中指立てかかったボビーだったが、運転席と助手席に座り冷ややかな顔を向ける二人の男、レランドとビリーのただならぬ気配に息を飲む。迫力負けなボビー。一瞥しただけで車を発車させるレランドたち。「もうこんな生活はうんざりだ。田舎はいやだ。金もない。」ごねるビリー。「(田舎逃亡生活は)しかたねぇだろ!金はなんとでもなる。」なレランド。・・やつらが街にやってきた。ヤル気だ・・。

トムの店。常連ばかりな閉店間際。入ってきたのはレランドとビリー。ヤバい気配丸出しな2人に凍りつく店内。トムは「閉店なんです」と2人を追い返そうとするが時すでに遅く、ビリーが従業員の女性を捕らえて銃を突きつけ、レランドはトムに銃を向ける。常連客の悲鳴。「本気なところを見せてやれ」とビリーを振り返り、女性従業員を射殺するよう指示するレランドの隙をついて、手にしていたコーヒーポットをレランドの顔面に叩きつけるトム。レランドが痛みと熱さに崩れ落ちると同時に、カウンターを飛び越えレランドの銃を奪い、慌てて女性からトムへと銃の標的を変えたビリーを銃撃するトム。連射され、衝撃でガラスのドアを破り外へと投げ出されるビリー。床に這っていたレランドも反撃、ナイフをトムの足に突き立てる。トムは痛みに咆哮しながらも振り返りざまレランドの頭部に確実に狙いを定めて発砲。一瞬にして強盗2人を射殺したトム。常連客と従業員の驚愕の視線に、手にした銃を見詰めて愕然とした表情を返すトム。

手当てされた足で病院のベッドに座り、指を噛みながらTVニュースを見るトム。チャンネルを変えてもやはりトムの顔。メディアはいっせいにトムを街のヒーローとして取り上げ、店に居合わせた従業員と常連客らの「トムが命を救ってくれた」インタビューを流していた。溜息をつき、TVスイッチを切るトム。そこへエディが駆けつける。トムを抱きしめ、労わるエディ。トムの顔が一面に掲載された新聞を見せて、誇らしげ。車椅子で病院を出るトム。病院玄関にはニュースを聞いて集まった街の住民とメディアの賞賛とねぎらいの声であふれていた。戸惑うトム。立ち上がり、拍手に応えるトム。ヒーローとなったトムに、怪我を気遣いながらも、それでもやはり誇らしげな家族。

家に戻るとそこにもTV局のレポーターが。トムからのインタビューを得ようとマイクを向けるが、トムは多くを語らず、「家族といさせてほしい」と拒絶。レポーターも「口数の少ないヒーロー」としめくくって退散した。立ち去るTV局の車。しかしそこへさらに1台、黒い車が現れ停車する。またレポーターだとうんざり顔のエディ。「次の話題が出てくるまでの辛抱よ」と騒動の鎮静化を待とうとする。疲れた表情で物憂げに車を見るトム。

翌日街のヒーロー・トムの店は大盛況。仕事帰りのエディも立ち寄り、店を手伝う。込み合う店内に入ってきた、明らかに街の人間とは空気が違うサングラスの男たち。年嵩の男・フォガディ(エド・ハリス)はカウンターに座る。コーヒーを褒めながら、しつこくトムを「ジョーイ」と呼ぶフォガティ。「人違いだ」と呆れ顔のトム。「この傷はおまえを忘れない」(うろおぼえ)とサングラスを外したフォガティの左目は醜く傷つき、瞳は白濁していた(義眼?)。「おまえが有刺鉄線でえぐったんだ、ジョーイ」店の混雑を理由に男たちを追い払ったトム。「またくる」と言い置いて車で走り去った男たちを、友人でもある保安官(ピーター・マクニール)に通報するエディ。

保安官に停車を命じられたフォガティたち。彼らの身分証明書からその過去がわかる。3人はどれも、過去に殺人や強盗の犯罪と服役歴があった。そして彼らがトムに呼びかけていた名前、ジョーイーはフィラデルフィアのマフィアのボス・リッチーの弟の名前だった。どうして裏社会の人間が急にトムの店に現れたのか、不安に怯えるエディ。「もうヤツらは来ないさ」と慰めるトム。保安官は身辺警護を約束する。

翌日早朝。店でひとりカウンターに座り、物思いに沈むトム。ふと外を見るとフォガティの車がゆっくりと走り去るところだった。急に立ち上がり、店を出て車を追うトム。痛む足を引きずりながら携帯で家に電話する。「ショットガンを用意しろ、やつらが家に向かっている!」寝起きのエディに命令する。自らも足の痛みを堪えて走りつづけ、ようやく家にたどりつく。突然の侵入者に銃口を向けるエディ。トムとわかり慌てて銃身を下げる。朝食中のジャックもスプーンを口元に上げたままフリーズ(笑)。全身汗だくで息をあげたままソファに座りこむトム。心配顔のエディに「どうしてやつらが家に来ると思ったんだろう。どうかしてしまった」と頭を抱えるトム。トムの動揺をなぐさめるエディ。居間に置かれたショットガンに驚きながらも手に取るジャック。「弾が入っている」とジャックから銃を受け取り、弾を抜くトム。「でも本当にやつらが来たら?」「そのときは戦う」トムの答えを噛み締めるジャック。

サラにねだられショッピングモールに買い物に来たエディ。靴を試着しているうちにサラの姿を見失う。不安に走るエディの前に、ベンチに座るフォガティの姿が。凍りつくエディに、フォガティが指差した先にはショーウィンドウに見入るサラの姿が。慌ててサラを抱きしめるエディ。フォガティに「家族につきまとわないで」「法的措置をとる」と告げるエディ。フォガティは余裕で微笑みエディに告げる。「どうしてあれほど人を殺すのがうまいのか、あなたの夫に聞いてみることだな」

ジャックはジュディと学校の廊下を話しながら歩いていた。「お父さんどう?」「様子が変なんだ」「人を殺したんだものあたりまえよ」。そこへダニーと仲間がジャックの行く手を塞ぐ。父親をダシに挑発するダニー。ジュディに止められて相手にならずに切り抜けようとしたジャックだったが、ジュディをブスと罵られ、続く挑発に表情が変わる。トムの英雄的行為がジャックの中の何かに変化をもたらしたよう。ダニーの仲間に不意打ちで急所蹴りをくらわせると、振り返りざまにダニーにパンチ!よろめいたダニーの胸倉つかんでロッカーにぶつけ、倒れたダニーにさらに蹴り!流れるような見事な攻撃でダニーら一蹴。ジュディにとめられてようやくその場を後にした。

家でトムにケンカの件を詰問されるジャック。ジャックは停学処分。「どうしてこんなことをしたんだ、相手は訴えると言っている。うちにはそんな金はない。暴力で解決するなんてあってはいけないことだ」トムの言葉に「じゃあ銃で解決するのか」と言い返してビンタされるジャック。家を飛び出すジャック。呆然と立ちすくむトム。

エディとサラ帰宅。苦痛に耐えるかのようなエディの表情にトムは何かがあったことを知る。フォガティがあらわれたこと、接近禁止措置をとってきたこと(さすが弁護士)を話すエディ。どうしてあんなマフィアにつきまとわれることになってしまったのか、途方にくれるトムとエディ。しかしエディはフォガティの言葉に、トムへの湧き上がる疑念を感じはじめていた。

飛び出していったジャックを心配するトム。そこへ黒塗りの車が庭先に止まる。銃を片手に庭に出るトムとエディ。「迎えに来た、ジョーイ」とフォガティ。車の後部座席からはフォガティの手下に拘束されたジャックの姿が。取り乱すエディ。押し留めるトム。トムはエディにサラと家の中で待つように説得する。ひとりフォガティと対峙するトム。銃を捨て、ジャックを解放させたトム。トムに銃をつきつけながらフォガティの手下が近づいた一瞬、トムは掌を突き上げて男の顎を砕き、と同時に男の銃を持つ右手を左手と背中で挟み折り悶絶させた。男の銃を奪い、もうひとりの手下を射殺し、あとはフォガティ、というところでフォガティに右肩を撃たれ倒れる。倒れた衝撃で手放した銃を拾おうとするも、近づくフォガティに阻まれる。にらみ合う両者。「やっぱりフィリー(フィラデルフィア)で殺しておけばよかった」すっかりよき夫よき父の顔じゃなく、冷酷なマフィアの表情でフォガティにつぶやくトム。やっぱりトムは有刺鉄線でフォガティの目を抉ったジョーイなのだった!!「そうだな、殺すべきだったな」と余裕の微笑みで引き金を引こうとしたフォガティは、しかし、背後からジャックのライフルに吹き飛ばされて絶命した。フォガティの血しぶきをあびて凄惨な姿のトム。ライフルを構えたまま震えるジャック。痛ましげにジャックに歩み寄り、抱きしめる。

サラを抱きしめながら庭での一部始終を見ていたエディ。緑の芝に転がる死体。いくらなんでもトムのただならぬ強さに、彼の過去を推して知る。

病院のベッドに横たわるトム。苦しげな顔で入ってくるエディ。「本当のことを教えて」。あくまでとぼけようとするトムだったが、エディは自らの目で見たトムの姿に秘密の存在を確信していた。トムも苦しげに「ジョーイは砂漠で死んだ。トムになるまで3年かかった。君に会って俺は生まれ変わったんだ」と、とうとう告白。やっぱり!!なエディ。愛する夫は殺人者だった・・。これってけっこう衝撃ですよ、しかも本物の犯罪組織の人間だった・・(涙)。「トム・ストールってのはどこからきたの?子供たちの名前でもあるストールってのは?!」激昂しながらさらにトムを問い詰めるエディ。「手近なIDからとった」すっかりしょんぼりなトム。「私も手近な女だったからってことね」すっかり荒れてるエディ。そのまま病室を後にする。後悔なのか、自責なのか、一筋涙なトム。

退院するもひとりでタクシーで家に帰るトム。玄関先で待つのはジャック。「これからなんて呼べばいい?」とトムに尋ねる。「父親であることにかわりはない」とトム。「ダディが隠れギャングだったなんて!万引きしたら取り分を請求するの?」と酷い言葉をぶつけて立ち去る。・・隠れギャングってところ、クローゼットなんたらギャングって言ってた気がする。これもモンスターの伏線かなぁ。。そして誰もいない家。部屋で立ち尽くすトム。やがて寂しく車の修理中に保安官がやってくる。保安官は「どうしてもふにおちないことがある」と辛そうな顔でトムを見詰める。ずっと友人として力になってきてくれた保安官の言葉に、半ば諦めムードなトム。そこへエディが帰ってくる。エディに遠慮して帰ろうとする保安官。しかしトムは引き止める。「フォガティはフィラディルフィアのマフィアで、情報に確信がないと動くことは考えられない」トムはジョーイだとすでにわかっている口ぶりの保安官。トムが観念した顔で口を開こうとしたそのときに、エディがトムによりそい「トムはトムよ、私たちはまだ苦しまなくてはいけないの?」と嗚咽する。開きかけた口を閉ざし、信じられない、という表情でエディを見詰めるトム。泣き続けるエディを痛ましく見詰めて保安官は去る。

エディの援護で救われたトム。エディは自分の過去を許してくれたのだろうか?期待と不安で「ありがとう」とエディと話をしようとするが、エディは涙をぬぐって立ち上がる。追いすがるトムを振り切り、2階へ向かうエディ。「待って」と追うトムに、「手を離してジョーイ」と嫌悪の表情のエディ。エディはトムを許してくれてはいなかった・・。切れたトムはエディの足を掴んで引き倒し、階段でエディを押さえつける。抵抗するエディにいったんは体を離すトムだったが、逆にエディがトムを引き寄せる。お互い怒りと愛がないまぜになっての衝動的なセックス。衝動が収まるとエディはトムを蹴飛ばして立ち上がり部屋へと去っていった。一人乱れた格好で階段に取り残されるトム。お互い愛している相手だからこそ、許せない怒りが言葉にならずに燻ってるよう。

1人真っ暗な寝室のベッドで涙するエディ。背中では階段での荒々しい行為の傷跡。一方居間のソファで眠るトム。深夜に電話。相手はトムをジョーイと呼んだ。「リッチー」と返すトム。トムはリッチーの誘いを受け、1人フィラディルフィアへと車を走らせた。走り続けて次の夜、フィラディルフィア到着。リッチー(ウィリアム・ハート)の広大で豪華な屋敷へと案内されたトム。現れたリッチーはいとおしげに弟ジョーイに頬擦りし、額をあわせる。拒みはしないが微妙な表情のトムことジョーイ。親密なしぐさは兄弟愛のなせるところか、と思いきや、さらに案内された書斎でリッチーはジョーイへの怒りを静かに爆発させる。にっこり笑いながらも「お前の尻拭いでどれほど俺が迷惑したか」。ジョーイはフォガティを半殺しにして逃走したらしく、弟の不始末で兄は信頼を回復できずにいるらしい(いまだに)。神妙な顔で「もう終わりにしたい。どうやったら償える?」と切り出すジョーイ。にっこりリッチー。「死ぬことだ」。ジョーイの背後にはワイヤー手にした大男がジョーイの首を狙っていた。ワイヤーで首を絞められ苦しむジョーイだったが、間一髪で巻き込んだ腕で喉を守り、机を蹴って後ろに倒れて、強烈な蹴りで大男の顔面を潰して逃れた。もう1人の手下も殴り倒し、新たに入ってきた男の首をひねり銃を奪って逃走。・・無敵・・。「どうやったら失敗できるんだよ!!」と切れたリッチーは瀕死の部下射殺。駆けつけた別の部下とジョーイを追う。

半開きのドアから外へとジョーイを追って出たリッチー。背後でドアが閉まり、室内から銃声が・・。手下がまたしてもジョーイにやられたに違いない物音に、溜息なリッチー。ドアに施錠しようとしたのか、車で逃走しようとしたのか、鍵束から鍵を探すリッチーの目の前、とうとうドアがゆっくりと開き、リッチーの目にはドアの影から静かに銃を構えるジョーイが。「冗談だろ、ジョーイ(ジーザス、ジョーイ)」ひきつった笑顔のリッチー。その目を見詰めながら引き金を引くジョーイ。額を打ち抜かれ仰向けに倒れるリッチーの後頭部から暗い血溜まりが広がっていく。「冗談だったらな、リッチー(ジーザス、リッチー)」つぶやくジョーイ。(聞いたところ、ここんとこ、リッチーのセリフをそのままジョーイが返すところがすごくしゃれてて、笑いも起きるらしいです。)

夜明け。疲れ切った顔で広大な庭にある湖に歩み寄るジョーイ。兄を射殺した銃を湖中央に投げ込む。血に染まるシャツを脱ぎ、水際に膝をついて、顔を洗う。

トムとしての家族の家に戻ったジョーイ。夕食のテーブル、トムの帰宅に気づきながらも目も上げないエディ、言葉のでないジャック、無言で見詰めるサラ。居間の入り口に立ちすくみ、恐る恐る家族を見るトム。気まずい沈黙の中、サラがたちあがり、キッチンからトムの食器とナイフとフォークをテーブルに運ぶ。サラが自分の食器を用意してくれるのを、すがるように見詰めるトム。恐る恐る席に着くと、言葉はないが、ジャックがミートローフの皿を差し出す。涙で濡れた顔でトムを見つめるエディ、やはり涙ながらに唇を噛みエディを見つけるトム。


END

暴力に満ちた過去が愛する家族を危険に巻き込み、それでもその暴力が家族を救う。ジョーイーは一度は過去を消して幸せを掴んだけれど、罪の償いなしでその幸せを守っていけるのだろうか。リッチーの元へ向かったジョーイーは最初殺されるつもりで行ったんじゃないのかなぁ。ジャックをフォガティに人質にされたこともあって、家族へ及ぶ危険をとりのぞくためには償いをするつもりで。反射といってもいいような超人的な強さでフォガティはじめリッチーまでも殺してしまったけれど、次のリッチーはもう現れないのかな。それでも彼は今度は、力では解決できない一番の難問に立ち向かって生きなくてはいけないですね。家族の愛と信頼を取り戻せるのかな。この家族はこれからどうなるのか。愛する夫、父親の別の顔をどうやって受け入れていくのかな。またいつ危険が迫りトムがジョーイーに変わるかもしれない恐怖も。ラストシーン、愛する家族を失うのか、許してもらえるのか不安に押しつぶされそうなトムの表情が印象的でした。

ジョーイーの冷酷で殺人マシンの顔と、トムの家族の愛を乞う顔が、本当に驚異的に雄弁です。ヴィゴってすごいな。ミステリアスというか、得たいのしれないっていうか、モンスター的な雰囲気が彼ならではです(溜息)。ある日突然愛する家族がモンスターだったとわかったら・・。電気を点けて明るくしとけばモンスターは怖くない、闇に怯えるサラをなぐさめる冒頭の会話はこのことだったんでしょうか。

クローネンバーグ監督に愛された俳優は本当に魅力的に撮られるとの評価を聞きました。この作品のヴィゴとても素敵でした。殺戮シーンはほんと、アクション俳優かと思うぐらい強いです(笑)。表情もギラギラします。かと思うと家族からの不信の視線に捨て猫みたいな顔します(笑)。ジョーイーと呼ばれてシラを切るトムの顔、ほんと自然な困惑顔で、私はずっとだまされてました。「人違いだって!かわいそうにトム」なーんて思ってた私(笑)。なので、「がーん、やっぱりジョーイーなんだ・・。」超扱いやすい客ですねぇ、ワタシ。でも平然ととぼけてみせるトムにもぞっとするんです。誰にでも秘密にしている過去がある、ですね。

「ヒストリーオブバイオレンス」
(a History of Violence)

2005アメリカ(96分)

監督:ディヴィッド・クローネンバーグ
製作:クリス・ベンダー、JC・スピンク
脚本:ジョシュ・オルソン
音楽:ハワード・ショア
衣装:デニーズ・クローネンバーグ

出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート

IMDB a History of Violence

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

コメント
この記事へのコメント
うわ~
あいかわらず超くわしいレビューです(^^;
これ読んだら映画を観なくてもいいぐらい。

いやいやウソです!これは観ないといけない映画です!
すてきなViggoをたっぷり観ないとね!
2006/03/03(金) 09:54:24 | URL | Naomi #9zOzYU0I[ 編集]
ゼィゼィ・・
Naomiさん、こばわ。思い出せる限り叩き書きましたん。久しぶりにがんばりました、うぅ、ごめんなさい。

ジョーイーなヴィゴは迫力ありましたねー、はぁぁ~、クローネンバーグ監督すごいデス。個人的には芝生に倒れてフォガティを睨み上げるとこと、リッチーと対峙するときのヴィゴ(スクリーン+表紙)にシビレました(バッタリ)。
2006/03/04(土) 00:19:24 | URL | なを #41Me5.sg[ 編集]
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★本日の金言豆★ヒストリー・オブ・バイオレンス:暴力事件の履歴2006年3月11日公開 デビッド・クローネンバーグ監督の重厚かつしっとりとした映像と演出、そして一見地味な感
2006/05/01(月) 23:36:59 | 金言豆のブログ ・・・映画、本、イベント情報等
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